小さな装備でも、あるとないとじゃ大違い!
3)全席オートパワーウインドウ
3つ目は、全席オートパワーウインドウ。パワーウインドウがついていないクルマは、もう新車ではほぼ見かけないと思いますが、スイッチを押し続けることなく、1回押せばあとは指を離しても自動で窓が全開/全閉してくれる機能は、運転席と助手席くらいにしかないクルマはまだまだ多いですね。
トヨタ・ハリアーやスバル・レヴォーグといったクルマには全席オートパワーウインドウが装備されているのですが、これが予想以上の便利さ。真夏に高温になった車内の空気を早く入れ替えたい時にも、運転席で全席の窓を一斉に自動で全開にすることができたり、子供が窓を開けたまま眠ってしまった時に、運転中でもサッと全閉してあげられたり。一度使うと、窓が閉まるまでずっと指でスイッチを押しているのが、とてつもなく長く無駄な時間に思えてしまうほどです。
4)リヤサーキュレーター
4つ目は、リヤサーキュレーター。これは室内が広い軽自動車のニッサン・ルークスやミツビシ・ekスペース、スズキ・スペーシアなどに装備されているのですが、エアコンの吹き出し口が後席になくても、天井に装備されたサーキュレーターで、エアコンの風を早く後席までまわすことができるというものです。
こうしたクルマはガラスエリアも大きいので、夏の日差しが差し込む時間帯などは、なかなかエアコンが効かず、後席の人は暑い思いをしてしまうんですよね。赤ちゃんや子供は体温が高く、暑がりなことが多いので、よけいに困ってしまいます。あまりエアコンを強くすると前席の人が寒いし、でも後席からは暑いと苦情がくるし……。ということをなくすために、リヤサーキュレーターがあるとかなり役に立ちます。
5)ヒルアシストコントロール
5つ目は、ヒルスタートアシストコントロールです。これは坂道発進をする際に、ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替える間にクルマが後ろに下がってしまうのを防いでくれる機能。マニュアル車なら坂道発進は苦手な人が多いので重宝されますが、AT車だとそんなに坂道を気にせず運転できるイメージなので、購入する際にこの機能があることを知っていても、「ふーん」くらいにしか思っていなかった人も多いのではないでしょうか。
でもこれ、意外なところで「助かった!」という人が続出。それは、ショッピングモールなどの立体駐車場なんです。急な坂をぐるぐると登っていくところが多い、ショッピングモールの立体駐車場。混んでいる時間に行ってしまうと、急な坂の途中で前のクルマが詰まってしまい、停止して待つハメになりますよね。それを何度も繰り返していると、ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替えるのも疲れてきて、操作が遅れてヒヤリとした経験のある人も。でもヒルスタートアシストがついていれば、約2秒間、坂道でのペダル踏み替え時に停止保持をしてくれるので、慌てることなく安心して踏み替えが可能です。
ということで、それほど注目していなかった、あることに気づいていなかった、という一見地味な装備でも、使ってみるともう手放せないくらい便利だった、という装備たちをご紹介しました。どれも、CMに使われるほどの派手さはないけれど、使う人が「こうだったらいいのにな」と思っていた希望を叶えてくれていますよね。皆さんのクルマにも、まだ知らない便利な機能が眠っているかもしれませんので、探してみてくださいね。