悔しいが「アメリカが育てた」といっても過言じゃない! 日本じゃイマイチも北米で爆発的人気を誇る日本車3選 (2/2ページ)

日本との文化の違いなどがクルマの成長に大きく寄与する結果に

 次に、スープラだ。そもそも、スープラという名称は北米市場を念頭に置いた、セリカXXの輸出モデル名として採用された。

 その後、90年代末に米西海岸で勃発した日系チューニングカーブームの折も、80スープラは上級チューニングカーとして活躍した。対抗馬としては、三菱3000GT VR-4(GTO)がいた。

 そうした80~90年代のスープラ支持の流れを汲むトレンドをベースに、気楽に楽しめるスポーツカーとして企画されたのが86だ。開発担当者は、2000年代に入って日系チューニングカーブームが下火になったとはいえ、地道にトヨタ系チューニングカーを愛する人たちとの意見交換を地道に続けてながら、86の開発構想を練った。さらに、そうしたアメリカでの調査がその後、新型スープラ企画開発に結びつく。

 そして、レガシィアウトバックだ。そもそも、アウトバックとはオーストラリア中央部の広大な地域を指す。そのため、90年代にアメリカでアウトバックという名称で登場した際、テレビCMには、オーストラリアの田舎からニューヨークに来て大暴れするというコメディ映画「クロコダイルダンディ」に主演したオーストラリア人の俳優が登場した。当時、アメリカのクルマのテレビCMにタレントが登場するケースは稀で、大きな話題となったことを思い出す。

 その後、2000年代中盤からスバルが打ち出したアメリカシフトが大成功を収め、スバルの販売台数が急激に上昇していく。その中でも、アウトバックは常に中心的な役割を果たした。

 直近では、2019年のニューヨークモーターショーでワールドプレミアし、北米市場で先行発売されたきた。それから遅れること2年半、日本にもレガシィアウトバックとしてフルモデルチェンジすることが決まった。

 このほか、アメリカには各種SUV、ピックアップトラック、そしてインフィニティやアキュラといったプレミアムブランドなど、アメリカ育ちで日本未上陸の日本車はかなりの数に達する。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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