消える意味がわからないほど「使えた」! いまこそ復活すべきクルマの装備たち (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマの装備の進化は必ずしも便利さが増すわけではない

■人によっては好きな音楽が聴けないなどの弊害も起こる

■今回は消えた装備のなかでも今残っていれば便利だと思うものをピックアップ

よくなるはずなのにデチューンとなったケースを振り返る

 新型車はあらゆる点でアップデートされ、すべてが良くなっているはずだ。しかし、一部の新型車では、先代オーナーが「なぜこの機能がなくなったんだ?」と思える改変や、今思えば、かつてあったあの機能、装備を復活させてほしいという気持ちがこみあげてくることもあったりする。自動車メーカーが新車を開発するにあたっていろいろ事情はあるにせよ、とくに”なくなった機能、装備”を重宝していた人にとっては、なんとも残念なことと言っていい。

 まずは、1995~2006年に販売されていた、マツダのミニバン、ボンゴ・フレンディにあったオートフリートップというモデル(装備)だ。当時のダイキョー・ベバスト製のポップアップ式テントをルーフを備え、ミニバンのルーフ上に2階の部屋ができるというもの。

 その”部屋”には、小さな子供なら立てる室内高と、大人ふたりが就寝できるスペースがあり、車内からのアクセス性、就寝時でも車内から小物の受け渡しができる小窓の設置など、じつによくできた、普段はミニバンとして使いやすい5ナンバーサイズのメーカー純正のキャンピングカーだったのである。

 今のアウトドアブーム、車中泊ブームにまさにうってつけの1台であり、当時の愛用者、ファンが復活を切望して当然と言っていい。もっとも、今ではミニバンを持たないマツダに望むことはできないが、他メーカーが実現してくれればうれしいではないか!

 アウトドアにはフィッシングも含まれる。そのフィッシングファンにかつて絶大なる支持を得ていたクルマの装備がある。それは、ずいぶん前になるが、スバルのRV風ステーションワゴンのレガシイ・ランカスターのラゲッジルームに用意されたカーゴファンである。

 そう、ラゲッジルーム内を換気してくれる装備で、釣果の魚をラゲッジルームに置いて持ち帰る際の生臭さを解決してくれるための装備だった。ファンのノイズが気になるため廃止されたと記憶しているが、いまなら静音ファンでの実現もできそうで、アウトドア派、フィッシングファンにとってかなり重宝しそうな装備と言えそうだ。

 さすがにワゴンのカタチをしたスポーティカーのレヴォーグには不釣り合いかも知れないが、フォレスターやアウトバックにはぴったりと思える。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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