この記事をまとめると
■ドライブと音楽は切っても切れない関係
■車内での音楽の視聴方法は進化を遂げてきた
■この記事ではその歴史を振り返る
ラジオを初搭載したのはトヨペットクラウン
ドライブと切っても切れない関係が音楽だろう。ひとりで運転するときやデート、みんなでワイワイと盛り上がるときなど、さまざまなシーンで欠かせない存在となっている。コネクト全盛の現在、当たり前のように音楽やラジオを楽しんでいるが、ここまでの道のりは紆余曲折、長い道のりだった。
まず、ラジオを初搭載したのが1955年のトヨペットクラウンで、神戸工業(その後の富士通)製だった。なんと車載ながら真空管式。性能的には感度があまりよくなかったという。もちろんAMのみで、FMが聞けるようになるのは1960年代半ば頃だ。
ラジオ以外でとなると、いわゆる音楽デバイスとして、まず登場したのが8トラだ。8トラとは8トラックの略で、それゆえ、その後のいわゆるカセットテープよりもかなり大きなサイズのカセットを使用していた。もちろんそれをかけるユニット自体も大きかった。
初登場は1967年のこちらも神戸工業製となる。ただ音源のリリースがないだけに当初は普及しなかったが、その後、演歌を中心に普及していく。ちなみに自分で録音することはできなかった。