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発売前から世間は大注目! なのに「売れなかった」残念な国産車3台 (2/2ページ)

発売前から世間は大注目! なのに「売れなかった」残念な国産車3台

この記事をまとめると

■売れ行きはイマイチだったが、コンセプトが面白いクルマが多い

■ライバルの多いカテゴリーでは、尖ったクルマはどうしても苦戦する

■クーペはやはり日本ではあまりウケがよくない様子だ

「絶対売れる! 間違いない!」という予想が間違いだったクルマ

1)コンパクトカー:トヨタiQ(2008年)

 iQは欧州などの海外市場を視野に入れて開発されたユニークなコンパクトカーだ。発売時点で搭載したエンジンは直列3気筒1リッターで、これをボンネットの内部に収めて前輪を駆動したが、独自の駆動システムによってボディの前側は短く抑えた。

 そのためにコンパクトな後席を備える4人乗りながら、全長は2985mmと短い。最小回転半径も3.9mで小まわり性能は抜群だった。

 しかし、売れ行きは低迷した。全長は3m以下でも全幅は1680mmだから、狭い裏道は通りにくい。
追突された時の安全確保のために、世界初とされるリヤウインドーカーテンエアバッグなどを装着したから、価格は100Xが140万円であった。同じエンジンを搭載する当時のヴィッツ1.0Fよりも約20万円高い。しかも日本には高機能で割安な軽自動車があり、比較されるとiQは不利であった。

 そのためにiQは2008年に発売され、2009年の後半には、1カ月の登録台数が1000台弱に下がっている。発売後早々に、月販目標の2500台を下まわった。

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