スポーティなモデルはとくにアメリカ優先の傾向が続くだろう
周知の通り、スバルのアメリカシフトは大成功を収めることとなり、結果的に2010年代中盤以降のワールドプレミアはアメリカ優先になっていく。
直近では、2018年ニューヨークモーターショーでのフォレスターと、2019年同ショーでのアウトバックがある。
そのアウトバックが、アメリカ発売から2年経ち、やっと日本でもレガシィアウトバックとして今秋に発売されることが決まった。
このほか、スバルでいえば、BRZでも日本より先となる2020年秋にアメリカメディア関係者向けにサーキット試乗会が行われるなど、販売見込み台数が多いアメリカ優先という姿勢だ。
さらには、日本ではSTI EJ20ファイナルエディションと共に一時的に姿を消したWRXについても、アメリカでは2021年モデルとして発売が継続され、さらにSTIコンプリートカー・S209までアメリカで登場した。
いずれにしろ、自動車メーカーが”売れるところ”を最優先するのは当然のことであり、とくにスポーティなモデルについては今後もアメリカ優先の傾向が続くと予想される。
ただ、自動車メーカーとしては、けっして日本市場を軽んじているわけではない。あくまでも、ビジネスの基本原理として、同じモデルの日本仕様の発表・発売が遅れることは致し方ないのだ思う。