女性には嗅覚中枢の細胞が男性よりも43%多く存在する
2つ目は、乗り物酔いをしやすい女性は新鮮な空気を吸いたいものなのですが、強い芳香剤でよけいに酔いやすくなってしまうことも。
3つ目は、香水にこだわりのある女性にとっては、芳香剤のような安っぽい香りが不快に感じられたり、好みがはっきりしていることので、好みではない香りの空間が苦痛になってしまうこと。というのが主な理由です。
さらに、芳香剤が苦手な女性が多いのには生物学的な理由もありました。2014年に発表された研究によると、女性の脳には嗅覚中枢の細胞が男性よりも平均で43%多く存在するということが判明したそうです。それだけ男性よりも嗅覚が繊細だということです。
また女性には月経があり、その周期によって五感の刺激や体調にも変化があったりしますので、芳香剤の強すぎや、心地いいと感じる香りかどうかといった問題などで、不快に感じる女性が多いのではないかと考えます。
ただ、だからといって芳香剤をナシにすればいいのではありません。タバコの吸い殻やカビ、ホコリ、食べ物の残骸などによる嫌なニオイを放置するのは、女性からするといちばんNG。大切なのは、芳香剤を置く前にそうした嫌なニオイのもとを取り除き、しっかり「消臭」することなんです。
かなりハードルは高いですが、多くの女性の理想をお話すると、まず車内はフレッシュな自然な空気で満たされていて、ドライブの合間にちょっと男性と近づいた際などに、シャンプーやほのかな香水の香りがふわっと漂ってくる。男性の清潔感と、その人だけの香りが瞬間的に感じられる。これがベストです。
あなたのクルマは、ニオイ、大丈夫ですか? 「とりあえず芳香剤でも置いとけばいいだろう」と安易に考えていると、女性からいい印象はもたれないかもしれません。まずは消臭。次に自分らしい香りで、女性がうっとりするような車内空間を演出してくださいね。