立地だけでなく路面もポイントとなる
また、駐車場の地面がアスファルトなのか砂利なのか、はたまた土なのかも大きな問題だ。土のままだと雨の日に水溜まりができやすく、クルマが汚れてしまいやすいという難点があり、砂利であっても砂利の下は土であるため、雨が降った後は地面にしみ込んだ水分によって湿度の高い状態が続いてしまう。
そうなると、クルマ全体が湿気に覆われる時間が長くなり、長期的にみると車両へのサビや腐りといったダメージにつながる可能性も高くなってしまう。とくにボディカバーをかけていると地面から上がってきた水分がカバーの中に溜まってしまうこともあるため、頻繁に乗らない車両はより注意が必要だ。
そして意外と見落としがちなのが、駐車場の傾斜だ。少々の傾斜くらいであれば問題ないが、あまり極端に傾斜が付いている駐車場では水平の状態であれば抜けていく水分などが滞留し、予期せぬダメージに繋がる場合がある。
さらに駐車中、つねにどちらか一方に荷重がかかり続けることになるため、サスペンションやボディへの影響がまったくないとも言えないだろう。
ほかにも駐車スペースの真上に立派な樹木がある場合は樹液や鳥のフンの影響もあるだろうし、なかなか駐車場選びは奥が深い。
車庫証明を取得するには仕様の本拠の位置から半径2キロ圏内と決まっているため、限られた範囲内での駐車場探しにはなってしまうが、賃料だけでなく実際に足を運んでどんな環境下なのかをチェックしてから契約したいものである。