国産メーカーも負けてない! トヨタにはない独創性で勝負に出る 3)スズキ ここまで海外ブランドと比較してみたが、国産メーカーのなかにトヨタにない強みを持つ会社はあるのだろうか。クルマ作りという点でいえば、トヨタを脅かす一番手はスズキだろう。同社が持つコストダウンのノウハウは、トヨタも一目を置くと以前から言われている。
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それはプロフェッショナル同士だから気が付くレベルでの知見もあるだろうし、ユーザー目線でいえば6速MTで1.4リッターターボのスイフトスポーツを190万円以下で用意できることからも感じられるだろう。
ただし、そんなスズキもCASEに含まれるコネクティッド領域、電動化領域ではトヨタと協業しているし、先日はトヨタ傘下のダイハツで軽商用の電動化において共同開発を進めることを発表している。
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お互いに強みを認めつつ、オールジャパンで協力していくというのが最近の流れだ。
4)マツダ クルマづくりのノウハウといえば、いまやスピーディな開発というのは欠かせないわけだが、その領域でトヨタを上まわる能力を持っているといわれるのがマツダだ。「モデルベース開発」(MBD:Model Based Development)」とは、開発そのものを机上で効率良く進めるという手法であり、現在の自動車開発においてはスタンダードとなっている。
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マツダがMBDにより開発した成果のひとつが、一連の「SKYACTIV」テクノロジーである。つまり10年以上前からマツダはMBDを活用して結果を出してきたことになる。そうして蓄積した経験というのはトヨタをはじめ他社を凌駕しているという。マツダとトヨタほかの企業が出資した電気自動車のアーキテクチャ研究会社(現在は解散済み)が生まれたのも、トヨタがマツダのMBDに関する知見を学ぶためという話もあったほどだ。
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ちなみに、マツダのMBDはエンジンやシャシーといった領域だけでなく、CASEの中心ともいえる自動運転領域でも活用されている。100年に一度の大変革期を乗り切るために、日本の自動車業界にとって欠かせない開発技術となっているのだ。