日本の4WD技術は世界一とも呼べるくらいの性能を誇っていた! 3)トヨタ・セリカ トヨタのフルタイム4WDは4代目セリカ のST165から。セリカは1985年のフルモデルチェンジでFFになり、翌年、フルタイム4WDのGT-FOUR(ST165)を投入。流面形ボディに水冷インタークーラーターボの3S-GTEを搭載。当時の国産4気筒最強の185馬力を4WDで路面に伝えた。
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センターデフは手動デフロック付きのベベルギア式センターデフで、ビスカスカップリング式に比べると一世代古いタイプ……。1987年にはセリカのセンターデフもビスカスカップリング式に改良されている。
WRCでは1990年にカルロス・サインツ(現フェラーリのF1ドライバーのサインツJr.の実父)が日本車による初めてのドライバーズチャンピオンを獲得している。
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また、大ヒットした映画『私をスキーに連れてって』でも、雪道を爆走して人気を集めた。
4)日産ブルーバードSSS-R 日産は、前後輪に駆動力を配分する機械式センターデフ(ベベルギア)に並列配置/並列駆動のビスカスカップリングを組み合わせた画期的なフルタイム4WDシステム、アテーサ(”Advanced Total Traction Engineering System for All”の略。ATTESA)を開発。1987年発売の8代目ブルーバード (U12型)に採用した。
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ブルーバードといえば、長年「ラリーの日産 」を支えてきた1台で、U12ブルーバードではラリーに参戦するためのベース車両として、ブルーバードSSS-Rを登場させた。
このSSS-Rは、オーテックジャパンとNISMOのコラボレーションで作られた特別な1台(受注生産)で、コスワースの鍛造ピストンやギャレットのT25型タービンなどで185馬力にチューニングされたCA18DET-Rを搭載(後期型はSR20DET)。1988年に全日本ラリー選手権のチャンピオンに輝いている。
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5)三菱ギャランVR-4 三菱のフルタイム4WD路線は、1987年にデビューした6代目ギャラン から。6代目ギャランの4WDは、「アクティブフォー」といって、4バルブDOHCエンジン、VCU付センターデフ方式フルタイム4WD(ビスカスカップリング)、4輪独立懸架、4WS(4輪操舵システム)、4ABS等、最新の技術をてんこ盛り、いわば全部のせにした1台。
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なかでも当時の4気筒エンジンでは最強のパワー(当初205馬力。後期型は240馬力)を誇った4G-63ターボエンジンを積んだVR-4は、1989年WRC1000湖ラリーで総合優勝。パリダカで活躍した篠塚建次郎も、このVR-4でWRC日本人初優勝の快挙を成し遂げている。
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またレースでは、1991年の筑波9時間耐久で、スカイラインGT-R(R32)を下して優勝している。N1耐久シリーズで29戦28勝しているGT-Rに、唯一の黒星をつけたのがこのギャランVR-4だった。