この記事をまとめると
■子どもの頃から馴染みのあるクルマを買うと愛着が持てる
■電子制御デバイスなどの少ないクルマを操るとドライビングスキルが上がる
■構造が簡単なので古いクルマはDIY感覚で直して、クルマを学べる
あえて手間暇かかるクルマを使う方が後々役に立つ!
これからクルマ趣味を始めたい、と思っている人は一体どんなクルマを購入すればいいのだろうか? もちろん潤沢な資金があるのであれば自分の好きなクルマを購入すればいいのだが、限られた予算内で選ぶのであれば、ちょっとだけ古いネオクラシックと呼ばれるモデルをオススメしたい。
そもそも本格的な旧車だと趣味性は高いものの最近はとくに車両価格も上昇し続けており、部品の供給なども考えると簡単にオススメはしにくいというのが正直なところ。
一方のネオクラシック旧車であれば、車種にもよるがパーツ供給が比較的続いているモデルも多く、20代の若いユーザーからしてみれば、子どものころに見かけることが多かった車種が中心ということもあって感情移入もしやすいという点が挙げられるのだ。
また現代のクルマほど電子制御が備わっていないため、クルマ本来の味が強く、車両ごとの特徴が色濃く出ている点もオススメしたい理由のひとつ。
もちろん安全に繋がる電子制御系デバイスも今では重要な装備であるが、クルマを楽しみたいと考えるのであれば、そういったものが多く備わらないモデルを楽しんでみるのも選択肢のひとつではないだろうか。車種によってはサーキット走行で現役のモデルも多く存在するため、ドライビングテクニックを学ぶのにもピッタリだ。
そして、本格的な旧車ほどではないものの、現代のクルマに比べればまだまだ構造もシンプルなため、自分でメカニズムを把握してカスタマイズや修理などを勉強したいと考える人にもネオクラシック旧車はオススメだ。
車種によっては先人による部品の流用情報なども豊富なので、中古パーツやリビルドパーツなどを駆使すれば安価でカスタマイズ&チューニングを行うことも夢ではない。
ではそんな90年代にデビューしたネオクラシック旧車の中で、個人的にオススメな車種をいくつかピックアップしよう。
1)日産マーチ(K11型)
1992年に登場した2代目マーチは、ベーシックカーというイメージが強いが、ワンメイクレースやラリーなどモータースポーツでも活躍を見せており、秘めたポテンシャルは高い。
およそ10年という長いモデルライフや、海外でも人気の車種だったこともあって、中古パーツなどの流通量の多さや値段の安さもポイントだ。