1ドル=360円で計算すると当時の価格は245万円の超破格!?
まぁそんなことよりも「当時の大スターというのはすげえな!」というのが、コタツの上で300SLについていろいろ調べてみた筆者の率直な感想である。
1954年における初代300SLの新車時価格は6820ドルだったとのこと。現在のドル円レートで計算すれば約75万円にすぎないわけだが、当然ながら当時のドル円は360円(それでも245万円)の固定相場で、なおかつ67年前と今では物価水準がまるで違う。
今コタツで調べたところによれば、1954年頃の物価はおおむね下記のとおりであった。
・大卒初任給|8700円(現在は22万6000円=25.8倍)
・銭湯の料金|40円(現在は480円=32倍)
・週刊誌|25円(現在は440円=17.6倍)
・映画館の一般料金|130円(現在は1900円=14.6倍)
こうして見てみると、2021年における日本の物価は1950年代の15倍から30倍ぐらいになっている。まぁ間を取って「20倍ぐらいである」とするならば、力道山や石原裕次郎が初代300SLを購入した際の”価格感”は、おおむね下記のとおりだったのだろう。
新車価格6820ドル×360円×20倍=約4900万円
4900万円かぁ。さすがは超大物プロレスラーであり、超大物俳優だよなぁ……と思ったわけだが、よくよく考えてみれば2021年の今、4900万円程度の車であれば、ビッグスターじゃない人でも普通に買っているのではないだろうか?
いやもちろん筆者はそんなモノは絶対に買えないが、港区あたりを半日もブラブラしていれば、オプション込みで4000万円ぐらいはするだろうフェラーリやランボルギーニを10台ぐらいは見かけることになる。
……ううむ。これは、「1950年代と比べて日本はずいぶん豊かになりましたね」ということか、もしくは「筆者が行った物価換算に何らかの重大なミスがある」ということなのだろう。
以上、きわめてとりとめのない話で大変申し訳ないのですが。