この記事をまとめると
■約20万人が訪れるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは6〜7月にかけて開催
■第11代リッチモンド公爵が所有する1万2000エーカーの私有地にて開催される
■メインイベントはF1やハイパーカーが出走するヒルクライム
英国貴族が自らの私有地で始めた世界最大級自動車イベント
毎年ゴールデン・ウイークが終わると、何となく心の中がモヤモヤというか、ソワソワしてくる。
このくらいの時期から、世界の各地ではさまざまなクラッシックカーやレース・イベントが本格化してくるからだ。もちろん行きたいイベントをあげていけばキリがないが、残念ながらそのための軍資金にはキリがある。
イギリスで、毎年6月から7月にかけて行われる、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(FoS)も、そのモヤモヤ度が高いイベントのひとつ。
けれども続く8月の半ばには、アメリカのカリフォルニア州モントレーを中心に、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスを筆頭に、おそらくは10以上のイベントが集中して開催されるモントレー・カー・ウイークが予定されているから、両方を訪ねるには相当な覚悟が必要。
行き帰りも含めれば、どちらも1週間ほどの日程が必要になるしね。もちろんその間、あれだけのクラッシックカーや、ワールドプレミアされたニューモデルに囲まれたら、正直なところ仕事などしている暇はないわ。
さて、それではやっと本題に入り、今回はグッドウッド・フェルティバル・オブ・スピードとは、どのようなイベントなのかを紹介していこうと思う。
このフェスティバルの主催者は、第11代リッチモンド公爵。この公爵家は南イングランドのサセックス州チェチェスターに、1万2000エーカーというから、きわめてアバウトに計算して7km四方の広大な土地を所有している。
※第11代リッチモンド公爵は右からふたりめ
その中には公爵家が生活するセンターハウスのほかに、第9代リッチモンド公爵によって建設されたサーキットやゴルフコース、競馬場などの施設もあり、第11代リッチモンド公爵は、そのサーキットを修復するなど、モータースポーツや自動車に深い造詣を持つ人物だ。