この記事とまとめると
■なぜ高額車はハイオク仕様が多いのかについて解説する
■高級車やスポーツカーは高出力・高効率のエンジンを積んでいるため
■輸入車はオクタン価の規定によってハイオク仕様となっている
レギュラーだとノッキングが起きやすくなるクルマも
高級車やスポーツカー、そして輸入車など、比較的車両価格が高額なクルマは、ガソリンもハイオク指定が多い。ハイオクはレギュラーガソリンに比べ、1リットルあたりおよそ10円も高いので、ランニングコストを考えると、レギュラーガソリンのほうがありがたいのだが……。
ではなぜ高額車はハイオク仕様が多いのか。高級車やスポーツカーにハイオク仕様が多いのは、高出力・高効率のエンジンを積んでいるためだ。
エンジンの出力を上げるには、燃焼効率を向上させることが重要で、そのためには燃焼圧力を上げる、つまり圧縮比を上げるのが基本。
圧縮比を上げれば、熱効率がよくなるわけだが、圧縮比を上げれば上げるほど、燃焼室が高温高圧の状態になるので、ノッキング(異常燃焼)が起こりやすくなる(ターボで過給をかけるのも、実圧縮比のアップと同じ)。
このノッキングを防ぐには、発火しづらい燃料を使うのが非常に有効で、エンジンからより多くのパワーを引き出すために、発火しづらい燃料=ハイオクが必要となるわけだ。