クルマが高いとガソリンも高い! なぜ高額車は「ハイオク」指定が多いのか? (1/2ページ)

この記事とまとめると

■なぜ高額車はハイオク仕様が多いのかについて解説する

■高級車やスポーツカーは高出力・高効率のエンジンを積んでいるため

■輸入車はオクタン価の規定によってハイオク仕様となっている

レギュラーだとノッキングが起きやすくなるクルマも

 高級車やスポーツカー、そして輸入車など、比較的車両価格が高額なクルマは、ガソリンもハイオク指定が多い。ハイオクはレギュラーガソリンに比べ、1リットルあたりおよそ10円も高いので、ランニングコストを考えると、レギュラーガソリンのほうがありがたいのだが……。

 ではなぜ高額車はハイオク仕様が多いのか。高級車やスポーツカーにハイオク仕様が多いのは、高出力・高効率のエンジンを積んでいるためだ。

 エンジンの出力を上げるには、燃焼効率を向上させることが重要で、そのためには燃焼圧力を上げる、つまり圧縮比を上げるのが基本。

 圧縮比を上げれば、熱効率がよくなるわけだが、圧縮比を上げれば上げるほど、燃焼室が高温高圧の状態になるので、ノッキング(異常燃焼)が起こりやすくなる(ターボで過給をかけるのも、実圧縮比のアップと同じ)。

 このノッキングを防ぐには、発火しづらい燃料を使うのが非常に有効で、エンジンからより多くのパワーを引き出すために、発火しづらい燃料=ハイオクが必要となるわけだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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