「それって便利なのか?」と問いたくなる怪しい機能
3)クルマに近づくとロックが解除されるキー
3つ目は、キーを持っているだけで車両から離れると自動でロックがかかり、近づくとロック解除される機能。プジョーや国産車の一部で採用されていますが、日本人は心配性なので、「ちゃんとロックされたかな」とドアノブを握って確認する癖がついている人も多いですよね。
でも確認のために近づくと、そこで勝手にロック解除されてしまうので、何度やっても確認するのはムリなわけです。昔はよく、どうしても確認したいためにキーを離れた場所において、自分だけで近づいてドアノブを握ってみたりしている人も見かけたものでした。
またこの機能でちょっと困ってしまうのは、ドアミラーを畳んでギリギリ入るような狭い場所に駐車した時です。キーを持って近づくと、ロック解除とともに畳まれていたサイドミラーが勝手に開いてしまい、壁にゴンッとぶつかった……なんて悲しい話もたまに聞かれます。狭い場所に駐車した時には、サイドミラーが自動で開く機能をオフにするのを忘れないように注意したいですよね。
4)自動で「N」になる機能
4つ目は、ランボルギーニなど2ペダルMTを搭載するハイパワーモデルに多い機能なのですが、信号待ちなどで一定の時間、シフトが「D」に入ったままになっていると、自動で「N」へと変わるようなプログラムになっています。なので、これを知らずに信号が青になったからとアクセルを踏むと、ブォオオンと空ぶかしでイキがっているような感じになってしまい、かなり恥ずかしい思いをしてしまいます。
これは、長い時間「D」に入れて停止しているとクラッチが消耗するなどの負担がかかるために、その対策として「N」に自動で入るようになっていると言えます。わかっていても、信号待ちのたびにいちいち「D」に入れ直すのって面倒ですよね。でもクラッチ交換なんてことになったらお財布が痛いので、しっかりチェックしたいところです。
5)自動でアイドルストップとパーキングブレーキが働く機能
5つ目は、シートの着座センサーです。ルノーに多いのですが、運転中にお尻が大きく動くと、自動でアイドリングストップしてパーキングブレーキがかかってしまう機能です。
これはシートのセンサーが「お尻がシートから離れた=運転者がクルマをおりた」と判断するようなのですが、ちょっとそのセンサーが細やかというか、信号待ちでちょっと洋服を直そうとお尻を持ち上げたりすると、すぐ作動してしまうのです。それに気づかず発進しようとしてアクセルが反応せず、「え? 故障?」と驚いてしまうことも。運転中は洋服のことなど気にせず、運転に集中しなさいということですね。精進します!
というわけで、安全や便利さのことを考えてくれて、日々進化しているクルマの装備たち。それはとてもありがたいことですが、たまにちょっと困るな〜というケースもありますね。そうした生の声が今後の開発のヒントにもなると思いますので、ぜひ皆さんも気づいた点があれば、メーカーへ届けていただければと思います。