この記事をまとめると
■新型アクアにバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを搭載
■電極基盤の表裏をそれぞれ±電極とすることで小型化・高出力化
■モーター走行領域が増えたためワンペダルでの運転操作を実現
新型アクアに採用されたトヨタの最新バッテリー技術
新型アクアが、もっとも廉価なBグレード以外に初搭載したのが、バイポーラ型のニッケル水素バッテリーだ。バイポーラとは、双極性の意味で、今回のバッテリーでは1枚の電極基盤の表と裏にプラス電極とマイナス電極を持つ機構をいう。
バッテリーの種類を問わず、バッテリーの電極はプラス極とマイナス極それぞれが別々の基盤で構成され、それを一組として、1セルとしてきた。補器用の鉛酸バッテリーの場合、6セルを並べることで、12V(ボルト)の電圧を生み出している。12Vバッテリーと一般的に呼ばれるのはそのためだ。
トヨタのHVに車載されるニッケル水素バッテリーも基本構成は同じで、プラス極とマイナス極の基盤を1組として、それを何組も組み合わせることで高電圧を生み出してきた。ただ、プラスとマイナスの電極ごとに基盤を持つと、そレだけ厚みが増す。