この記事をまとめると
■国内では目立たない日本車が海外では売れていることがある
■日本ではスポーティなモデルが海外では老若男女の定番車種などイメージが異なることも
■アメリカ、インド、インドネシアで人気の車種の具体例を挙げて解説する
アメリカでシビックは老若男女にとっての定番
今、日本で人気車といえば、トヨタ・アルファードや日産セレナなどミニバン、そしてホンダN-BOX、スズキ・ジムニー、ダイハツ・タフトなど多彩なバリエーションを誇る軽自動車、さらに最近ではトヨタ・ランドクルーザー300系やJeepラングラーなど本格派クロスカントリー四駆などさまざまある。
一方で、海外に目を向けると、それぞれの国や地域の社会事情や、庶民のクルマに対する考え方の違いなどから、日本ではあまり目立たないモデルが人気になっている場合がある。
筆頭は、アメリカでのホンダ・シビック、アコード、CR-Vだ。
日本市場でも新型シビックが導入され、6速MT搭載のスポーティな走りを待ち望んでいる声があるが、アメリカでシビックといえば、老若男女にとって”定番中の定番”というイメージがある。2020年の実績では、なんと年間26万1225台も販売しているのだ。それでもコロナ禍の影響があり、2019年の20%減だ。
また日本ではラインアップから消えてしまったアコードは、シビックの上級モデルという位置付けて安定した人気があり、コロナ禍で前年比26%減となっても19万9458台も売れている。
さらに、近年はアメリカでコンパクトSUV市場が急拡大しており、CR-Vが33万3502台となり、コロナ禍でも14%減にとどまるほど根強い人気がある。