1940馬力のEVを作る超新興ブランド「リマック」! ブガッティにも関係するその正体とは (2/2ページ)

リマックが生産するネヴェラは1940馬力で最高速は415km/h

 リマックはもちろん、単なるサプライヤーではなく、自社ブランドのモデルの生産も行っている。たとえば2011年のIAA(フランクフルトショー)では、リマック・コンセプト・ワンと呼ばれる、1305馬力仕様のスーパースポーツ・コンセプトを発表。0-100km/h加速で2.6秒、最高速では355km/hを達成することができた。生産型は2016年に8台が限定生産され、すべてが完売している。

 そして、同年のジュネーブ・ショーで発表されたコンセプトSは、コンセプト・ワンよりさらに軽量で、コンセプト・ワンと同様に4モーターの駆動システムを持つ。0-100km/h加速は2.5秒に短縮され、最高速も365km/hに向上した。

 さらに、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、コンセプト・ツーの量産仕様にあたるネヴェラと呼ばれる最新作を発表している。

 4基の電気モーターは、トータルで1940馬力を発揮。トルクも2300N・mに達した。ボディはもちろん軽量なカーボン製だが、重いバッテリーパックを搭載することから車重は1950kg。それでも0-97km/h加速を1.85秒でこなし、最高速では415km/hを達成できるとリマックは主張する。

 また、ネヴェラにはレベル4の自動運転機能などの先進技術も搭載されているとのこと。生産は150台の限定で行われるというから、その争奪戦もかなり激しくなりそうだ。

 リマックのサクセスストーリー、これに似た例は自動車の電動化の波の中で、これからますます増えていきそうだ。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
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