動力性能も安全性も全方位で進化!
スバル製ワゴン共通の強みである、ラゲッジルームの使い勝手もさらに進化。ホイールハウスの張り出しが小さくなり、その手前側の空間が広がるとともに、バックドア開口部も拡大されている。ただしラゲッジフロアの地上高が筆者実測で5cm高い69cmとなっているのは、荷物の積み下ろしのしやすさで好みがわかれるかもしれない。
今やスバル全体のコアバリューと言える安全性に関しては、ADAS(先進運転支援システム)が2代目レヴォーグと同じく「新世代アイサイト」にバージョンアップ。また、渋滞時ハンズオフアシストやカーブ前&料金所前速度制御、レーンチェンジアシスト、ドライバー異常時対応システムを含む「アイサイトX」と、デジタルマルチビューモニターによる「視界拡張テクノロジー」、またコネクテッドサービス「スバルスターリンク」も、新型アウトバックでは全車標準装備となった。
なお、北米仕様と日本仕様とでは、エンジンが大きく異なる。北米仕様は260馬力&277lb-ftの2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボと、182馬力&176lb-ftの2.5リッター水平対向4気筒直噴NA(自然吸気)が設定されているが、日本仕様はレヴォーグと同じ1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボのみを設定。最高出力は130kW(177馬力)/5200-5600rpm、最大トルクは300N・m(30.6kgm)/1600-3600rpm、レギュラーガソリンに対応している。
トランスミッションは8速マニュアルモード付きCVT、駆動方式はアクティブトルクスプリットAWDのみという点も共通だ。
ただしアウトバックには、四輪の駆動力や制動力を電子制御し悪路から脱出しやすくする「X-MODE(ヒルディセントコントロール付き)」が実装されており、「リミテッドEX」は1モード、「X-BREAK EX」は2モードから選べるようになっている。
グレード展開は先代より「B-SPORT」が廃止され、「X-BREAK EX」と「リミテッドEX」の2種類に。価格は「X-BREAK EX」が税込400万円弱、「リミテッドEX」が400万円強と見込まれている。スポーティな2代目レヴォーグとはひと味違う、上質かつタフな内外装と走りが魅力の新型6代目レガシィアウトバックに、日本の公道で乗れるようになるのは2021年内、もうすぐだ!