工場周辺にある飲食店までもがトヨタカレンダーに合わせている
2021年度のトヨタカレンダーを見ると、ゴールデンウイークは4月30日から5月9日までの10連休、お盆休みは8月7日から15日までの9連休となっています。いわゆるカレンダー通りで飛び石連休だったりする人から見るとうらやましく思えますが、これは本来の祝日の代休だと思えば納得でしょう。働く側からしても合理的なのがトヨタカレンダーです。なお、年末年始の長期休暇は12月29日から1月5日までの8日間となっています。
さて、トヨタカレンダーが単に一企業のスケジュールを決めるものであれば、これほど話題になることもないでしょう。
トヨタほどの大企業になると、その取引先も多くなりますが、そうした企業や部署もトヨタカレンダーに従って納品したりすることが求められます。さらにいえば、トヨタの工場周辺にある飲食店などもトヨタカレンダーに合わせて営業日を決めることは合理的です。
結局、トヨタのある地域に限っては国が決めている祝日よりもトヨタカレンダーが優先することになるのです。その影響力の大きさは、SNSなどで定期的に話題になっていたりします。そんなことからトヨタカレンダーという言葉を目にする機会も増えているのではないでしょうか。
ただし、トヨタカレンダーというのは同社の製造部門におけるカレンダーであって、管理部門は通常のカレンダーどおりであったりしますし、トヨタの販売会社はまったくの別企業ですからトヨタカレンダーとはまったく異なるスケジュールで店舗の休日を決めています。
考えてみれば、働く側としても平日の合間に祝日が挟まるというイレギュラーな状況はシフトの調整や進捗管理などの難しさにつながります。祝日があるのは嬉しいと感じるものですが、意外にもトヨタカレンダー的なスタイルのほうが働きやすいのかもしれません。