いまアメリカでは「懐かし系」スタイルが人気! ヒットの予感漂う新型フェアレディZの行方を大胆予想 (3/3ページ)

継続販売していたZのオマージュ路線に対する評価が楽しみだ

 ただし、スープラとZでは大きな違いがある。スープラは4代目の販売終了から17年後の2019年に復活している。一方のZは初代がデビューし、4代目から5代目へ移る時に少し間があいてしまったが(ルノーとの提携の時期)、初代からほぼ一貫してアメリカへ輸出して販売を継続してきている。

 往時に比べれば販売台数そのものは寂しくなっているものの、継続して販売してきたからこそ、”歴代モデルへのオマージュ”ということができるのである。17年ぶりに復活したスープラがある程度の販売実績を残せているのだから、新型Zの販売動向は、かなり期待してもいいかもしれない。

 新型Zのワールドデビューを前にして、アメリカ現地時間8月13日には、ホンダの上級ブランドであるアキュラにおいて、インテグラを復活させることが発表された。インテグラは初代から3代目まで、アキュラブランド車としてアメリカでも販売されており、人気も高かった。詳細は不明だが、2022年に導入されるとのことである。

 新型Zは歴代モデルをオマージュしたモデルなので、歴代モデルを青春時代に乗っていたオジさん世代がターゲットとなりそうだが、日本ではジープ・ラングラーが、「ジープスタイルが珍しい」と若い世代にも人気が高いとのことなので、その意味でもアメリカの若年層の反応次第で、販売状況は興味深いものとなりそうだ。

 マスタングやカマロ、チャレンジャーの実績を見ても、ただ「懐かしい」とオジさん世代だけが買っているようにも見えない。

 スープラも、あのサイズでロングノーズスタイルのトラディショナルクーペスタイルを採用するモデルは珍しいのでウケているのかもしれない。あとはインテグラがどんなキャラクターで復活するかが楽しみである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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