先進の快適&安全装備もぬかりなし
スズキのADAS(先進運転支援システム)「スズキセーフティサポート」も機能が充実している。
デュアルカメラブレーキサポート、誤発進抑制機能、後退時ブレーキサポート、リヤパーキングセンサー、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドコントロールは全車標準装備。
「ハイブリッドX」と「ハイブリッドS」にオプション設定される「セーフティプラスパッケージ」ではさらに、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールや標識認識機能、カラー式のヘッドアップディスプレイおよびマルチインフォメーションディスプレイも装着される。
そして全車メーカーオプションの「全方位モニター用カメラ」を装着すると、スズキ初の「すれ違い支援機能」が実装される。これは、狭い道を約5km/h以下で走行中、ステレオカメラが対向車とのすれ違いを検知すると、自動でモニターに車両左側面と前方の映像を表示し、死角を減らすことで壁や対向車との接触を防いでくれる優れものだ。
走りのメカニズムに関しては、現行ハスラーと同様に、軽自動車用「ハーテクト」プラットフォームをベースとして、構造用接着剤をドア開口部やリヤホイールハウス周辺に使用してボディの連続性をアップ。ルーフパネルとルーフメンバーの接合に高減衰マスチックシーラーを用いてこもり音を低減するなど、静粛性向上策も入念に施している。
パワートレインは全車とも、R06D型直列3気筒NA(自然吸気)エンジンとCVTとの組み合わせ。「ハイブリッドX」と「ハイブリッドS」はこれにマイルドハイブリッドを加えた仕様で、WLTCモード燃費(総合)25.1km/Lを達成している。
スズキによれば、2020年度の軽乗用車新車販売実績ベースにおいてスライドドア車が52.3%を占めているものの、スズキ自身のスライドドア車販売比率は5割に達していないという。そんな中で登場したワゴンRスマイルは、先行する強力なライバル、ダイハツ・ムーヴキャンバスと互角以上の仕上がりとなっているのか? 要注目だ!