基本的に運転席から見えにくい左前方に装着される
昭和のカー用品というのは色々とあるが、その代表格がコーナーポールだろう。正確には今でもあるので、昭和に流行ったというか、けっこう付けていたアイテムというのが正しいかもしれない。
コーナーポールというのはなにか。今一度説明しておくと、その名のとおり、フロントパンパーの角に付けるポールで、運転席からも先端が見えるので狭い路地での右折や切り返しなどでどこまで行けるかの目安になるというもの。つまり、当るか当たらないか、寄せられる限界が一目瞭然なわけだ。付ける位置は右ハンドルなら当然、左角だが、右に付けていたり、両角に付けているクルマを見たこともあったりと、意外とバラバラだったりする。
ただ、当時から運転に自信がないドライバー向けという認識はあって、腕に自信があるならプライド的にも付けないものでもあったし、ひどい言い方だが「ヘタクソ棒」なんて呼ぶ人もいたりした。機能的にはなかなか凝ったもので、夜間でもわかりやすいように、先端が光ったり(もちろんLEDでなく電球)、電動で伸縮するタイプもあった。