給油口の反対が良いといった考え方もある
マフラーの出口は、車種、あるいはメーカーによって、右、左、センター、2本出しといろいろあるが、これは何によって決まるのか。
いくつかの要因が絡んでいるので一概には言えないが、有力な理由を3つ紹介しておこう。
1)給油口の反対
給油時にできるだけマフラーの熱の影響を受けないようにと、給油口が右なら、マフラーの出口は左。給油口が左ならマフラーの出口は右にレイアウトするパターン。
保安基準では、「燃料タンクの注入口及びガス抜口は、排気管の開口方向になく、かつ、排気管の開口部から300mm以上離れていること」とあるだけなので、給油口が左右どちらかで、マフラーの出口が後ろ向き、なおかつ300mm=30cm以上離れていればOKなので、法規的には、必ずしも給油口の対角側にマフラーを持ってくる必要はないが、自動車メーカーとしては、給油口とマフラーの向きを反対にする傾向があるのは確か。
ちなみに、その給油口の位置は、運転席の反対側を選ぶメーカーが多い。理由は、ガソリンスタンドの給油機にクルマを寄せたとき、給油口の反対側が運転席だと乗降時のスペースに余裕ができるため。
国産車の場合、トヨタ、レクサス、ホンダ、スズキ、ダイハツは、一部車種を除いて給油口は左。
輸入車は、ベンツ、BMW、VW、ポルシェ、アウディなどドイツ勢は基本的に右。フィアット、アルファロメオも全部右で、ルノーはほぼ右で、ボルボも右。