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いまや激減した「男らしさ」の証! 減った理由と背面タイヤが「ドンピシャ」だったクルマとは (2/3ページ)

いまや激減した「男らしさ」の証! 減った理由と背面タイヤが「ドンピシャ」だったクルマとは

SUVの流行により背面タイヤのクルマは激減

 車両のリヤゲートにスペアタイヤが付いているタイプのクルマを見る機会も少なくなった。現行モデルで背面タイヤが付いているのはスズキ・ジムニーとメルセデス・ベンツのGクラス、あとはジープ・ラングラーぐらいだろうか。あ、ランドローバーのディフェンダーもあったか。

 1990年代に沸き起こった「RVブーム」の頃は星の数ほど(?)存在した背面タイヤ付きクルマが近頃少なくなった理由は、

・「クロカン」というより「SUV」が主流になり、無骨な背面タイヤは似合わなくなった。
・傾斜がキツいSUVのリヤゲートには背面タイヤが取り付けづらい。
・というか都市型のSUVがほとんどであるため、そもそも必要性がなくなった。
・多くのクルマがスペアタイヤではなく「パンク補修材」を搭載するようになった。
・その他、後方衝突時の安全性なども疑問視されるようになった。

 等々なわけだが、背面タイヤを付けて颯爽と走っているジムニーやGクラスなどを見かけると、単純に「……カッコいいなぁ」と思ってしまうものだ。アレは機能性うんぬんよりも「ファッションアイテム」として、かなり効くのである。

 で、今なお背面タイヤを採用してくれている現行5車種のことはいいとして、過去のモデルのなかから「背面タイヤがすっごく似合っていたクルマ!」と、「正直ビミョーだったクルマ」の数々をちょいと振り返ってみたい。

 なんの客観性もない超個人的な好みからいけば、トヨタ FJクルーザーが背面タイヤを背負っている姿こそが、東洋太平洋ナンバーワンである。タイヤ&ホイールを裸で背負っていてもカッコいいし、国内用の純正カバーが付いていても美しい。最高なのは、樹脂製の円形パネルに「FJ」という文字とトレッドパターンが型押しされているUSトヨタ純正タイヤカバーを付けることだろう。

 FJクルーザーの場合は「背面タイヤレスキット」というのもあって、後方視界を確保する意味で(背面タイヤが付いてるFJの後方視界はイマイチよろしくない)、それを取り付けるオーナーさんもいる。もちろん後方視界の重要性については理解しているつもりだが、背面タイヤのないFJクルーザーとは「クリープを入れないコーヒー」のようなものであるとも思うのだ……ってすみません、昭和のおじさんにしか通じない話をしてしまいました。

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