クラッチの熱ダレは渋滞時に起こる可能性も!
そのほか、駆動系だと、クラッチの熱ダレがある。頻繁に切ったりつなげたりを繰り返す渋滞で起こる可能性があるので、市販車での公道走行でも起こる症状ではある。また、バイクは構造や容量の関係から公道でも発生しやすい。
発生すると、つながりが悪くなったり、滑りなどが発生することもある。またATでも激しい運転をすると変速タイミングが変わったりすることがあるが、これを熱ダレと呼ぶこともある。また、ミッションへの負担が大きいクロカンのAT車にはATFの温度警告灯が付いていることがあるが、これも熱ダレ対策と言っていいだろう。
足まわりでは、まずあるのがタイヤだ。スポーツ走行で熱が入りすぎるとグリップが落ちたり、表面が溶けたようになってフィーリングが悪化することがあるが、これを熱ダレと呼ぶことがある。またブレーキもハードブレーキを繰り返すと熱をもちすぎて利きが悪くなることがあるが、これはブレーキの熱ダレと言うことがある。
そのほか、外が暑すぎてエアコンが利かなくなってくるのも熱交換が追いつかない、熱ダレの一種と言ってよく、いずれにしても走行や機能に関係するのが熱ダレの特徴だ。市販車では起こりにくいとはいえ、真夏の昼間など、暑さの厳しい時間にドライブしていて、なにか変だなと思ったら、スピードを落とすなど、いたわる運転に切り替えて様子を見るようにしたい。