フランスではプジョー208とルノー・クリオがトップを争う
視点を欧州に移してみると、こちらは小型の大衆車が上位を占める。
技術面や法規制について、世界自動車産業をリードしてきたジャーマン3(メルセデス・ベンツ、BMW、VWグループ)のなかで、数での勝負となると大衆ブランドであるVWのシェアがもっとも高い。モデルでは、幅広い年齢層から大きな信頼を得ている王道、ゴルフが長年に渡りVWブランドのなかで最人気車となっている。
次いでフランスでは、ブランド別シェアではステランティスのPSAがルノーを若干リードしている状況だ。モデル別では、プジョー208とルノー・クリオが熾烈なトップ争いを繰り広げている。
そのほかでは、総人口で近年中に中国を抜いて世界第1位になることが確実視されているインドでは、シェアが市場50%強のマルチ・スズキがモデル別でも上位を独占している。
モデルでは、スイフト、バレオ、ワゴンR、アルト800がほぼ同じレベルで販売好調だ。これを、ヒュンダイが追う展開となっている。
グローバルでの自動車市場は今後10年以内に、EVシフトが急加速することは間違いなく、特に欧州で一気にEVシフトが進み、これを中国と米国が後追いするような展開になりそうだ。そうなると、各国での売れ筋ランキングも様変わりするのかもしれない。