アメリカは日本よりオートエアコン装着車が少ない
その後1988年に6代目カローラのSEリミテッドへ乗り換えたのだが、その時に予算的都合から、「カセットオーディオを着けると、エアコンはマニュアルになる」と父に言われたのだが、カセットオーディオは欲しかったのでマニュアルエアコンを選ぶことにした。
当時のカローラセダンでは、エアコンは全車オプションでマニュアル式とオート式が用意されていた。そして通常の“ACボタン”のほか“ECON”というエコノミーモードボタンがあった。しかし、“裏メニュー”的なECONボタンのない(安い)ものも存在していた。結局その後、1991年に乗り換えた7代目カローラ SE-L(SEリミテッドではない)に乗り換えた時に、オートエアコンが標準装備されており、我が家で初めてのオートエアコン装着車となった。
いまでは、全グレードとまではいかないものの、軽乗用車でもオートエアコンが標準装備されていて当たり前となるのが日本だが、アメリカではカムリクラスでも全車オートエアコンにはならず、いまでもレンタカーになるグレードではマニュアルエアコンになっている。ある事情通に聞くと、「アメリカ人は“マックスクール(超冷え冷え)”か“マックスウォーム(超あったか)”になるようにしかレバーやダイヤルなどを動かさない(微妙な調整はしない)」と冗談交じりに話してくれたが、アメリカでレンタカーを借りる時、車内に乗り込むと結構な頻度で“マックスクール(ロサンゼルスで借りることが多いので)になっているので、妙に納得してしまった。
ドイツあたりで夏にタクシーに乗ると、エアコンつけっぱなしということはなく、ガラスが曇ってきたり、車内がムシムシしてきた時だけエアコンを入れるドライバーが結構いた。インドネシアなど東南アジアでは、ヒーターはいらないのでクーラー(エアコンではない)だけという車種も珍しくなく、ヒンヤリとしており暑がりの筆者は大満足している。
筆者のカーエアコンの使い方は、前述したアメリカ人の使い方にかなり近い。とくにエアコンは、いま乗っている現行カローラはもちろんオートエアコンだが、ディスプレイには温度を示す数字を見ることは少なく、“Lo”という表示になっていることが多い。