マツダはバスとトラックをスズキはバイクを発売
ちなみにヴァンケルエンジンのライセンスを取得したメーカーはマツダだけではなく、国産メーカーではトヨタ、日産、スズキ、ヤマハ、カワサキに加えてヤンマーまでもが取得していた。また、海外ではメルセデス・ベンツやアルファロメオ、GMにフォードのほか、ポルシェも取得していたのである。
この中でスズキは4輪車ではなく2輪車にロータリーエンジンの搭載を模索しており、実際に1974年に「RE-5」という日本初のロータリーエンジン搭載バイクを市販している。ただし、日本では販売の認可が下りずに海外専売モデルとなっていた。
コスモスポーツをロータリーエンジン搭載の量販市販車第1弾としてリリースしたマツダは、2代目ファミリアにもロータリーエンジン搭載車を設定。さらにカペラやルーチェといったセダンや、フラッグシップモデルのロードペーサー(ホールデン プレミアがベースの大型セダン)にまでロータリーエンジンを搭載していた。
ロータリーフルラインアップを目指したマツダは、1974年にマイクロバスであるパークウェイにもロータリーエンジンを搭載した。
そのほか、海外向けのピックアップトラック、Bシリーズ(日本名プロシード)にもロータリーエンジン搭載車を設定し、名実ともにフルラインアップが完成したのである。