人気カテゴリーの直6ターボやVTECも必ずしも生き残れない!?
2)日産セフィーロ
1988年に登場したセフィーロは、スタイリッシュなエクステリアとくつろぎを感じさせるインテリア、そして余裕の動力性能を持ち合わせたパーソナルサルーンとして登場。CMコピーの「くうねるあそぶ。」や、井上陽水氏のテレビCMでも話題となった。
そんな初代セフィーロは、スカイラインやローレルとシャシーを共有していることでも知られており、搭載エンジンも名機と名高い直列6気筒のRB系エンジンが採用されていた。
90年代から00年代初頭には、人気のあるスカイラインではなく、セフィーロをドリフト走行などのベースにするケースも多く、比較的安価で入手できるセフィーロは人気の車種となっていたのだが、気づけば中古車サイトの掲載数も10台ほどとなり、状態によっては100万円超どころか、300万円に届くほどのものもあるほどとなっているのだ。
3)ホンダCR-Xデルソル
CR-Xといえば、初代、2代目とシビックをベースとしながらもホイールベースを短縮しピーキーながらも硬派なスポーツモデルとして人気を博したモデルで、モータースポーツ、特にジムカーナではかなりの戦闘力を持ったモデルとしてもてはやされた時代もあったほどだった。
しかし、1992年に登場した3代目モデルは「太陽の」という意味を持つ「デルソル」をサブネームに持ち、オープン可能なメタルトップを持つ車種へと大きく変貌したのである。
先代と同じく高出力高回転なB16A型エンジンを搭載するSiRグレードも設定されていたが、電動でルーフを開閉するトランストップが採用されたことで車両重量は1090kgと大きく増加。それまでのCR-Xユーザーは大きく落胆したのだった。
そんな不人気の烙印を押されたデルソルはそもそもの販売台数も多くなかったが、B16Aエンジンのドナーとなったり、トランストップの不調により廃車となる個体も多く、気づけば絶滅危惧種。現在、中古車サイトではわずか3台のみの掲載となっている。