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MT乗りが「どハマリ」する2ペダル! 日産「e-POWER」の「エコ関係なし」の面白さとは (2/2ページ)

MT乗りが「どハマリ」する2ペダル! 日産「e-POWER」の「エコ関係なし」の面白さとは

この記事をまとめると

■日産がノートやキックスなどに採用するハイブリッドシステムのe-POWER

■ワインディングなどをアクセルペダルのオンオフだけで走りやすいモードを備える

■そうしたe-POWERがMT好きに好評だという理由について解説する


ノートを日産でNo.1のクルマに押し上げたe-POWER

 ロングセラーモデルでありながら、人気でも不人気でもなく「そこそこ」売れ続けていた先代の日産ノート。それが2016年に「ある飛び道具」を投入すると、いきなり翌年からコンパクトクラス販売台数No.1にまで駆け上り、2018年には日産として1970年のサニー以来、じつに48年ぶりに車種別年間販売台数No.1という快挙を成し遂げることとなりました。

 その「ある飛び道具」というのが、1.2リッターの小型エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行とした新パワートレインのe-POWER。これはシリーズ方式のハイブリッドシステムに属するのですが、既存のハイブリッド車が静かでなめらかな走りを最大のウリにするのと違って、ノートe-POWERがウリとしたのは右足だけで加速・減速・完全停止まで可能としたe-POWER Driveという未来的な走り。それが、初めて体験した人はビックリすることだらけなのです。

 アクセルペダルからちょっと力を抜くと、まるでシフトダウンをした時にエンジンブレーキが利くような感覚だし、そのまま再び力を入れれば、瞬時にトルクが出てダイレクトに加速。キビキビとした加減速が思い通りです。これまでのスポーツATやパドルシフトの操作感とも違って、それがどうも、マニュアル車が好きな人ほど「面白い!」と響くらしく、じつはスポーツカー好きにも隠れe-POWERファンが多いのです。

 ノートe-POWERにはその後、モータースポーツのノウハウを注いだノートe-POWERニスモが登場し、ボディ剛性がアップしたり空力パーツがいい仕事をしたりと、さらに過激で思い通りのスポーティな走りが楽しめるように。また、2018年のリーフにはノートが最大−0.15Gだった減速度を最大−0.2Gにまで強めたe-Pedalが採用され、2020年にはコンパクトSUVのキックスにもe-POWERが搭載されています。

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