マツダにしかできない独創性に根強いファン多し
現在は車名をグローバルと同じく「MAZDA○」や「CX-〇」、「MX-〇」といったタイプに変更しているマツダ(ロードスターを除く)。デミオがMAZDA2になったように、その意思を受け継いでいるモデルもある一方で、消滅してしまったマツダ車も少なくない。
そこで今回は、現在は姿を消してしまったマツダの過去の名車を振り返ってみたい。
1)MPV
ロードスターと同じく、マルチパーパスヴィークルという車型をそのまま車名にしてしまったMPV。初代モデルは1988年に北米市場向けにリリースされ、日本では1990年1月から販売がスタート。
まだミニバンという言葉が浸透していなかった時代の車両であったが、アメリカ向けということもあり、広い車内と3リッターV6の余裕の動力性能は新たな魅力にあふれていたのだ。
1999年には2代目へフルモデルチェンジ。ミニバンブーム真っ只中ということもあり、スライドドアを備えたモデルとなり、当時提携関係にあったフォード製V6エンジンをラインアップしていた。
2002年4月のマイナーチェンジでは、2リッターと2.5リッターのエンジンを新開発の2.3リッターと3リッターへと置き換えられている。
2006年に登場した3代目はマツダらしいスポーティなミニバンとなり、マツダスピードアテンザなどにも搭載された2.3リッターターボエンジンを搭載したグレードも設定。
残念ながらマツダのミニバン撤退の影響を受けて2016年に終売しているが、マツダらしい走りのよいミニバンとして、未だにファンが多いモデルだ。
2)ランティス
カペラの後継車種として登場したクロノスが3ナンバーとなったことで、ファミリアとクロノスの間を埋めるために1993年に登場したランティス。
ボディタイプは4ドアクーペと名付けられた5ドアハッチバックボディと4ドアセダンが用意されていたが、エクステリアはまったくの別物。じつはそれぞれ異なる新型車として開発されていたのが理由とされている。
エンジンは直列4気筒1.8リッターのほか、V型6気筒2リッターをラインアップ。4ドアクーペは当時の全日本ツーリングカー選手権への参戦を視野に入れて開発されており、ニュルブルクリンクでの走行テストも実施されるほどだった。しかし、残念ながらレースでの活躍は叶わず、早々にファミリアへバトンタッチしている。
マツダのヨーロッパ拠点がデザインしたエクステリアはクセが強く、好き嫌いの分かれるものだったが、実質的な後継車種もないため、根強いファンの多い1台である。