カメラマンは機材のことを考えてワゴンが多し
一方、自動車業界のカメラマンの愛車に目を向けると、かつては、スバル・レガシィツーリングワゴン、ボルボ850エステート、メルセデスベンツのステーションワゴンが定番だった。
カメラ機材を積み込むには、やはりワゴンタイプが使いやすく、日々、西へ東へと距離を走るため(サーキットのレース撮影を含む)、雪道にも強いスバルの走破性、ボルボやメルセデスベンツの信頼性、長距離走行での快適さは不可欠。2年で10万キロを走る強者も少なくないのである。そして今でもメルセデスベンツのステーションワゴンではEクラスの愛用者が多い。
Cクラスのラゲッジスペースではカメラ機材の積載力でいまひとつ、ということなのだろう。大空間のラゲッジスペースを備える大型SUVよりステーションワゴンが人気なのは、やはり重いカメラ機材の出し入れ性で、ラゲッジフロアの低いステーションワゴンが有利だからに違いない。
というわけで、自動車業界人がこぞって乗っている!? クルマを紹介してきたわけだが、業界人は新車の試乗経験も豊富で、様々なクルマに日々試乗し記事を書き、動画をアップし、またカメラマンは内外装を徹底的に撮影するのが生業。たからこそ、ライバル車比較を含め、自身に最適最高のクルマ選びがしやすい環境にある。中には遠出用、街乗り用に分けた複数台を所有する自動車評論家も多く、そのチョイスがまた絶妙だったりするのである。