不動の人気はやっぱり輸入車!
自動車業界人は、愛車として輸入車を所有している人が圧倒的だ。メルセデスベンツ、BMW、アウディ、そしてVWの愛用者が多い。メルセデスベンツでは、最近ではSUVが業界人気だが、勢い、Sクラスのオーナーもいたりする。機械として最高峰のクルマを所有し、その体験を仕事にフィードバックしたい狙いもあるからだと思われる。
ここのところ、自動車業界人の間で圧倒人気なのが、躍進著しい輸入車のボルボだ。新世代ボルボのXC40、そしてXC60を所有している自動車評論家も多く、どちらも輸入車にして、国産車を尻目に日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したクルマであり、その完成度の高さに惚れ込み、日本カー・オブ・ザ・イヤーで最高点を投票するとともに、愛車として購入した、という流れだろう。
とはいえ、自動車業界人御用達の輸入車の定番は、かの自動車評論家の巨匠、徳大寺有恒さんが「最後に乗るクルマ」と明言していたことでも知られるVWゴルフではないだろうか。もちろん、過去から現在に至る自動車業界人の愛用者も多く(筆者も85年型ゴルフ2、2014年型ゴルフ7のオーナーである)、今では、ゴルフのひとつの完成形と言っていいゴルフ7の所有が主流だが、以前の6気筒エンジンを積むモンスターゴルフのVR6やGTIを所有し続けているこだわりの業界人も多い。
コンパクトカーのメートル原器、永遠のスタンダード、国産コンパクトカーのベンチマークと言われるクルマだけに、自動車(コンパクトカー)を評価する上での基準になるからでもあるはずだ(勉強になるクルマです!!)。
そのVWのポロも、業界人のファースト&セカンドカーとして人気だ。しかし、面白いのは現行型ではなく、あえて先代モデルの愛用者が多いこと。
最新のプラットフォームMQBが使われ、メーターまわりの言語がやっと日本語になったのが現行型だが、自動車メーカーの開発者もそう名言するように、走りに関しては意外にも先代モデルの評価のほうが高いのである。
BMWでは、3シリーズのディーゼルエンジン搭載車が業界人に人気だ。ディーゼルエンジンならではのトルク、BMWユニットの名に恥じないスムースなエンジンフィール、経済性など、BMWの走る歓びを、クリーンディーゼルモデルで実現しているところを評価し、愛車として迎え入れることになったはずである。