国産車はオプションとして加入するタイプが主流
3年間や30カ月など、指定された期間内であればオイル交換やワイパー交換などがセットになっているのが、メンテナンスパックだ。輸入車の場合、保証とセットになっていて、強制的というか、車両価格にコミコミだったりする。一方、国産車の場合は別途オプションとして加入するタイプが主流だ。
費用は車種やメーカーによって異なるが、次の車検まで含んで10万円ぐらいといったところ。その間はたとえば半年毎のオイルやフィルターの交換を行ってもらえる。
一見すると得なように思えるが、一概には言えないのが要注意だ。そもそもサンデードライバーでほとんど乗らないのにオイル交換をこまめにするのはもったいないし、カー用品店などで行ったほうが安く済むことも多い。
ただ、一時話題になったマツダのディーゼルはオイル交換すると非常に高く、メンテナンスパックにしないと費用がかさみ、省燃費で浮いた分が飛んでしまうという例もあった。
ディーラーへの定期入庫となるため、不具合が見つかりやすくなったり、さらにメンテナンス履歴としては非常に優秀になるため、下取りや買取りなど、手放す時に有利になるというメリットもある。ただあれやこれやとディーラーの売り上げアップ的な営業もありうるというのは頭に入れておいたほうがいいだろう。
損得というか、いい悪いではなく、まず自分のライフスタイルと照らし合わせたり、年間の走行距離を想定して、それらに対して、オイル交換の頻度を算出。とくにオイル交換サイクルは走行距離とリンクするのでとくに重要だ。定期点検や車検が含まれている場合、その費用もプラスするが、基本的に今どきのクルマは不具合があまり出ないのもまた事実。不意の出費というのは、こと新車から初めての車検などでは考えなくてもいいだろう。
このように数字を積み重ねていって、メンテナンスパックの料金と比べればいい。以前、それぞれ計算したことがあるが、トントンといった感じだっただけに、慎重に検討したい。