未塗装で鉄板剥き出しの外装が斬新! ポール・スミスとのコラボによるたった1台のMINI (2/2ページ)

再生可能素材を使用して持続可能資源の活用を推進する

 インテリアは、ダッシュボード、トッパーパッド、リヤシェルフを除く全てのトリムパーツが意図的に省かれており、剥き出しのボディシェルがキャビンの視覚的特徴になっている。また、ポール経っての希望により、インテリアにはブルーのカラーリングが施され、ひときわ目を引く効果を発揮。インテリアに独自の美しさが与えられている。

 ダッシュボードはスモークガラス仕上げの半透明コンポーネントに再生コルクで構成されており、MINIの伝統的デザインである円形エレメントを大幅に簡素化して表現。通常のセンターメーターパネルはなく、そこにはスマートフォンが配置され、自動で車両に接続される。

 インテリアにはレザーやクロームが一切使用されておらず、シートはニット・テキスタイルが貼られているだけであり、フロアマットは再生ゴム。ここでもサステナブルであることをアピールする。

 また、インテリアに使用されたニット素材やコルクは、どちらも開孔性の素材であるため、室内の音響効果を高めることができるというメリットももたらした。

 インテリアの中心となるステアリング・ホイール・リムは、ハンドルバー・テープで巻かれ、ロードバイクのようなスタイルを意識。3本のアルミ・スポークがホーン・パッドと接続されており、ホーン・パッドはメッシュ状のカバーに覆われ、エア・バッグが見える仕様となっている。ステアリング・ホイールの1時の位置にある「Paul Smith」の小さなファブリックラベルは、今回のコラボレーションを象徴する証のひとつとなっている。

 ドアパネルは、エアバッグを覆うメッシュ素材と同じものを使用。メッシュパネルフレームの後ろは、ドアの構造がはっきりと見えるようになっており、見る角度によって編み目の透明度が変化し、インテリアの表情を豊かにしている。ドアショルダー部のプル・グリップは、クライミング・ロープを巻いて作られており、シートベルトと合わせて鮮やかなオレンジ色でインテリアを彩る。アルミ削り出しのドア・オープナーはコルク製のパネル部分に設置され、ドアまわりに高級感を演出している。

 MINI STRIPに組み込まれたすべての独創的なディテールは「フォルムは機能に従う」という考えに基づいたものだ。このMINI STRIPをベースに、クラシックMINI時代にあったコラボレーションによる市販モデルが登場することを願いたい。


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