e:HEV PLaYは最上級グレードではない
ヴェゼルの納期は相変わらず長い。販売店では「e:HEV PLaY」は約1年、それ以外のグレードでも約半年を要する」という。
原因を尋ねると「ヴェゼルは受注台数が予想以上に多かった。そこに半導体の不足なども加わり、生産ペースが下がっている。生産が鈴鹿製作所になったことも影響していると思う」と返答された。
ヴェゼルは以前は狭山工場で生産していたが、同工場が閉鎖されることになり、鈴鹿製作所に移された。ただし鈴鹿製作所では、N-BOXを始めとする軽自動車のNシリーズ、フィットなどを生産しており、以前から過密な状態だった。そこに受注の好調なヴェゼルを加えたから、納期遅延の一因になっている。
そこで改めて考えたいのが、ヴェゼルのグレード選びだ。「e:HEV PLaY」はパノラマルーフ、専用の外装パーツなどを装着して人気を高め、納期も約1年に遅延させているが、価格とのバランスはどうなのか。
結論をいえば、ヴェゼルの買い得グレードは「e:HEV Z」だ。「e:HEV PLaY」は割高だから注意したい。
「e:HEV PLaY」(329万8900円)は、「e:HEV Z」(289万8500円)に比べると40万400円高い。この価格差で、前述のパノラマルーフ、専用外装パーツ、さらにホンダコネクトディスプレィなどのセットオプション(22万円)を加えた。