クルマは生き物! 悲劇は突然やってくる
猛暑で外を歩く気にならないという時にも、ドアツードアで快適に移動できるドライブデートなら、しっかり夏の思い出づくりができますよね。でも過酷な暑さは、クルマにも相当な負担をかけています。日常的にこまめにメンテナンスをしている人ならいいですが、ほったらかしの人は要注意。よく乗る人でなくても、クルマというのは停めているだけで傷んだり消耗する部品があるものです。それをそのままにして出かけてしまうと、思わぬトラブルでドライブデートが台無しになってしまうかも。今回は夏に起こりやすく、台なし度が高い5つのトラブルをランキングにしてみました。
第5位:エアコンの故障
第5位は、エアコンの故障です。せっかく涼しい空間で快適にドライブしようと思っていたのに、いざエアコンをつけたらぬる〜い風しか出てこない! なんてことになったら目の前真っ暗ですよね。窓を全開にして走っている時はまだいいですが、渋滞にハマって止まってしまったりしたら、もう灼熱地獄。熱中症など命の危険にもつながってしまいますので、昼間のドライブは即刻中止した方がいいでしょう。
ただ、エアコンの不調は普段からのメンテナンス不足が原因の場合もあります。まず確認したいのは、グローブボックスの奥の方にあることが多い、エアコンフィルターの状態です。長期間交換していないと、目詰まりを起こしている可能性があり、そのせいで空気の通り道がなくなってエアコンの総風量が低下してしまうのです。カー用品店に行けば、すぐに新品のエアコンフィルターが手に入りますので、交換してみて直ることも。エアコンフィルターの交換は1年、もしくは1万km走行ごとが目安なので、注意してくださいね。
交換してもエアコンの効きが回復しない場合は、残念ながら故障の可能性が高いです。エアコンガスが抜けてしまっていたり、内部の部品が故障したと考えるべきでしょう。この場合はディーラーなどで修理が必要。輸入車の場合は部品の入荷に数週間かかることもありますので、なるべく早めに持っていきましょう。
若かりし頃は、エアコンのないクルマで汗だくになりながらドライブデートをするのも、あとあと思い出深い出来事になるかもしれないですが、猛暑日にはお勧めしません。どうしてもしたいなら、夜間にしましょう。
第4位:車内の温度上昇
第4位は、夏ならではの車内温度上昇によるトラブルです。炎天下に駐車したクルマの車内は、数時間でも70度以上の超高温になるのをご存じですか? メッキのドアノブやレザーシート、ハンドルやシフトレバーなどがチンチンに熱くなっているので、彼女がうっかり触って火傷なんかしたら大変!
駐車したら、サンシェードで窓を遮り、遮熱シートなどをハンドルなどに被せておくのが鉄則です。そして、車内に危険物を置きっぱなしにするのもNG。ライターやヘアスプレーといった可燃性のものはもちろん、飲みかけの炭酸飲料も危険です。唾液に含まれる雑菌などが二酸化炭素を発生し、破裂する恐れがあるのです。楽しく過ごしてクルマに戻ってきたら、車内が大惨事になっていた、なんて最悪。夏のドライブデートはしっかりと熱対策を準備しましょう。