日頃から点検して予防しよう!
第3位:バッテリー上がり
第3位は、バッテリー上がりです。そもそもバッテリーは高温に弱いので、ただでさえ夏には蓄電能力が低下しています。そこへきて、エアコンをフルに稼働させたり、渋滞に長時間ハマったり、スマホやタブレットをたくさん充電したり、バッテリーにとって大きな負担をかけてしまうことで、バッテリーが上がってしまうのです。
ほかにトラブルがなくても、クルマというのはバッテリーが上がると何もできません。ガソリンは入っているのにエンジンをかけることもできないんです。そうなったら、もし知人などの応援を呼べるのであれば、他のクルマのバッテリーからケーブルで電力を供給し、回復させる方法があります。ただ、ケーブルのつなぎ方を間違えると危険なので、十分に注意してくださいね。誰も頼れず、ケーブルの使い方にも自信がなければJAFや保険会社などのロードサービスを依頼しましょう。そんな時のために、常に電話番号などの緊急依頼先は把握しておくといいですね。
第2位:オーバーヒート
第2位は、オーバーヒートです。走っていてどうもスピードが思うように出ない、回転数が安定しないという違和感があったり、コンビニに立ち寄ってさぁ出発しようと思ったらエンジンが一発でかからない、かかってもすぐ止まる、なんてことがあったら、オーバーヒートを疑いましょう。エンジンから「キンキン」「カンカン」などの異音がしたり、ボンネットから煙が出たり、オイル焼けのような異臭がしたりしたら、もう事態は深刻。
そのまま走行を続け、もし人通りの少ない山道などで止まってしまったら、ドライブデートが台無しどころか命の危険にもつながってしまいます。オーバーヒートを起こしてしまったら、安全な場所に停車し、高速道路なら三角停止版を後方に置き、後続車に故障車が止まっていることを知らせます。エンジンを止めてしまうとエンジンが焼き付く可能性があるので、必ずかけたまま、火傷に注意してボンネットを開け、エンジンルームの風通しをよくします。JAFや整備工場などのロードサービスに救助を依頼して、指示に従いましょう。オーバーヒートを起こさないためには、日頃からの点検整備が大切です。
冷却水を補充して適量を保ち、エンジンオイルを定期的に交換。ウォーターポンプから冷却水の漏れがないかをチェックしたり、10年または10万km走行したらサーモスタットを交換しましょう。また真夏のドライブは高速走行を長時間続けたり、大渋滞にはまったりするとエンジンへの負担が増してしまうので、30分以上の休憩を挟むといいと思います。
第1位:タイヤのバースト
いよいよ第1位は、タイヤのバーストです。タイヤはゴム製品なので、夏の暑さは大敵。熱や紫外線でタイヤの劣化が予想以上に進んでしまいます。高温の中、高速道路を長時間走ることによってタイヤに熱が溜まりやすくなり、キャンプなどのレジャーで大荷物を積むと、それがまたタイヤへの負担になってしまいます。こうした劣化や負担に加え、空気圧不足もバーストの大きな原因。
出かける前に、必ず空気圧チェックをして適正にしましょう。適正値はクルマごとに違うので、運転席側のドアを開けた側面や、取扱説明書に書いてあります。その際、タイヤの表面にひび割れや傷などがないかどうかもチェックしておくといいですね。タイヤがバーストする前兆として、車体が小刻みに振動するスタンディングウェーブ現象や、ハンドルが大きく左右に取られるといった違和感が生じることが多いので、少しでも異変に気がついたら無理に走行しないこと。「気のせいかな」などと気楽に構えて走り続け、もしバーストしたらクルマがスピンしたり、どこにどうなるかわからない危険性があります。
ということで、夏に起こりやすい重大トラブルを第5位から1位までご紹介しました。ドライブデートという大事な日には、どれも絶対に起こってほしくないトラブルですよね。日頃からの点検やメンテナンスを怠ったがために、楽しいドライブデートが台なしにならないように、しっかり備えて出かけて欲しいと思います。