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どこに向かうと「上り」で「下り」なのか? 日本を縦横無尽に走る高速や国道の「起点」とは (2/2ページ)

どこに向かうと「上り」で「下り」なのか? 日本を縦横無尽に走る高速や国道の「起点」とは

この記事をまとめると

■日本では向かう方向で「上り」「下り」という表現を使う

■一般的には首都である東京へ向かう方向が上りと考えられている

■東京を通らない国道や高速道路の「上り」「下り」の考え方を伝える記事


東京が起点とは限らない!

 地方からから見物などのため都会に出てきた人を、からかって「お上りさん」という。

 また、江戸時代、上方から江戸に送られてくるものを「下りもの」と呼び、江戸から上方に送られるものは「登せもの」と呼んだ。そして灘や伊丹、伏見の清酒は「下り酒」として重用され、それよりも質が劣る江戸のお酒は「下らぬ酒」と評され、「くだらない」の語源になったという説がある。

 では、現代の道路の「上り」「下り」は何で決まるのか。

 一般国道の場合、国土交通省の資料によると、「国道の路線を指定する際には、まず、起点と終点が定められます。国道の始まりの地点を「起点」、終わりの地点を「終点」とし、「上り」は起点に向かっていくこと、「下り」はその逆の終点に向かっていくこと」と書かれている。

 大正時代の国道は、「東京市より○○府県庁所在地○○に達する路線」とされていたため、すべての起点は東京(日本橋につくられた道路元標)だったが、現在の国道は、路線名(番号)や重要な経過地とともに起点と終点が決められているので、必ずしも東京が起点とは限らない。

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