「日和った」ワケじゃない! 究極の泥系ブランド「JEEP」が「電動化&自動化」の未来を打ち出した深い理由 (2/2ページ)

むしろジープの主戦場こそエコであるべき!

 ではなぜ個人的に好意的かというと、自分も経験があるけれど、ジープを楽しむというのは自然と過ごすことだから。キャンプ場であれオフロードコースであれ、まわりは森や山や川だ。排気ガスは出さないほうがいい。それにバッテリーがあればアウトドアライフがかなり楽になる。

 こういう話をすると「日本は発電の4分の3が火力なので電動化しても温暖化対策にはならない」と主張する人がいるけれど、火力発電所の多くは海沿いにあって、CO2などを出す場所が違うことを忘れてはいけない。

 自動化については、ジープの醍醐味であるクロスカントリー走行まで自動にはしないはず。でも動画にあるように、トレッキングを楽しんだ先に愛車が待っているようなことが可能になれば、アクティビティがさらに広がる。

 車内で寝転んで星空を見上げながら移動するシーンは、止まったままでもいいんじゃない? と思うけれど、それを含めて電動化や自動化をネガに捉えず、遊びのバリエーションが高まるという提案をしたジープに、アメリカを感じたのだった。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

愛車
2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
趣味
ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
好きな有名人
ビートたけし

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