ミラーにぶら下がってる紐、アレの正体を究明!
軽トラ便も含めて、目にしない日はないのが宅配のトラックだ。我々の元に、さまざまな荷物を配達してくれる頼もしい存在なのだが、ミラーやボディの四隅に紐がくくりつけられてブラブラしているのを見かける。会社を問わず、気にしていると付けている頻度は高いのだが、あれはなんなのだろうか?
そもそも部品というかアクセサリー的なものかというと、見ればすぐにわかるが、そんなことはなくて、手作り感満載のもので、ヒラヒラとぶら下がっている。ロマンチックに言えば、『幸せの黄色いハンカチ』な雰囲気もあるが、付いているのは荷物を運ぶトラックだ。
知り合いのドライバーに聞くとあっさり教えてくれて、「安全確認のため」とのこと。例えばミラーにぶら下がっていれば、発車したり、角を曲がるときに確認の喚起になるし、後部の両サイドに付いていればバックの際に目立つのでそこに目が行きやすく、結果として安全確認を促すというわけだ。また、バックしながら寄せたりするときの目印になるので、やりやすいという意見もあった。
正式名称はないようだが、リボンと呼ぶことが多いとのこと。そして、以前話題になったのが、コジロオ君だ。ミラーにぶら下がったリボンに「コジロオ君に注意」と書いてあって、それは誰だ? ということなのだが、これをやっていたのはクロネコでおなじみのヤマトで、それぞれ子供、自転車、老人、オートバイの頭の一文字を繋げのが、コジロオ君。安全月間のスローガンが「コジロオ君を守ろう!」ということで、リボンに書かれていたようだ。実際に見ていると、ヤマトの車両が装着率が高い。
ヤマトの資料を見ていると、じつは左にハンドルを切って止めるのも安全のためだったりする。今どき、MTでもないので自然に動くことはないのに習慣だけでやっているのかと思ったら、左に切っておけば、発車するときに右に切らねばならず、自然と右側の確認をするというのが理由だった。
さすがプロ、いろいろと考えるものである。