ヘッドライトはより厳密な調整が必要となった
2)ヘッドライトの光軸
夜間や暗い場所を走行するときに必須のヘッドライト。正しく点灯するかどうかも重要なポイントではあるが、車検のときはどこを照らしているかを表す「光軸」というのもチェックの対象となる。
2015年9月以前ではハイビームで計測し、照らす方向さえ同じであれば合格となっていたが、それ以降はロービームでの計測となり、既定の位置に基準点が来ないとNGとなってしまうため、より厳密な調整が必要となったのだ。
光軸が狂っていると正しく前方を照らすことができないだけではなく、対向車や歩行者を眩惑させることにもつながってしまうため、重要な部分なのである。
3)最低地上高
クルマの底面の最も低い位置を「最低地上高」といい、車検時はこの最低地上高が9センチ以上ないとNGとなる。そのため、過度なローダウンを行っている車両などは車検に通らないことになってしまうのだ。
ただしこの最も低い位置でも、自由度を有するゴム製の部品や、樹脂製のエアロパーツなどは計測のルールに含まれない。
たとえばSUVタイプの車両などに備わっている大型のマッドフラップ(泥除け)や、後付けの樹脂製エアロパーツは地面から9センチ以下に位置していてもセーフとなるのである。
ただし、エアロバンパーにウインカーやフォグランプといった灯火類が備わっている場合は構造物と判断されるためNGとなる。逆にバンパー下部に取り付けるリップタイプであればOKだ。