王道のワックスと実用性重視のコーティング
4)撥水力
ワックスも油性だったりするので、水弾きはけっこうする。しかし、化学薬品であるコーティングの水弾き力にはかなわない。ツルツルと水玉がすべり落ちていくのは感動ものだ。またワックスの場合、水分と一緒に皮膜が落ちてガラスに付着することも多く、油膜のもとになるのもデメリットだろう。
5)汚れ落し力
ワックスでボディカラー指定があるものはコンパウンドが入っていて汚れをある程度ではあるが落とせる。ちなみに固形とは別のタイプ、半練りワックスは別名クリーナーワックスというだけに、汚れをかなり落としてくれる。コーティングの場合は基本的には汚れ落し能力はほとんどないので、事前に別途落とす必要があるのは手間だ。ただ継続使用していれば頑固な水アカが付くことは防げる。
6)仕上げ
ご存じのようにワックスがパネルのすき間や黒い樹脂部分に付いたものが乾くと、白くなってしまいみっともない。これを防ぐために塗り込みには注意が必要だし、仕上げとして入り込んだワックスをかき出すこともときには必要だ。コーティングの場合はそのようなことはなく、逆に樹脂やガラスにも使えるものまであるほど。
まとめ
6つのポイントで見てみたが、コーティングの優位性はかなりある。価格もそれほど変わらず、カー用品店に行ってみると、棚にはコーティング剤が並ぶ。ただ、ワックスの「作業しています感&しました感」の高さなどは往年のお手入れの王道だけに捨てがたい。結論としては趣味としてきっちりやるならワックスで、実用性や撥水力を重視するならコーティング。大きく二分化してきていると言っていい。