関係者をスムースに輸送するための改正命令
オリンピック・パラリンピックの会期中は、さまざまな交通規制が実施される。
今大会は、無観客での開催にもかかわらず、首都高は朝6時から22時まで、マイカー等へ料金上乗せ(1,000円)!
それだけではなく、警察庁は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技の選手や関係者をスムースに輸送するため、道路標識、区画線および道路標示に関する命令の一部を改正する命令(改正命令)を公布。
大会会場や選手村の周辺に「大会関係車両等専用通行帯」、「大会関係車両等優先通行帯」を設け、違反者には道路交通法違反(通行帯違反)として、
・違反点数 1点
・反則金 大型車7000円、普通車6000円、二輪車6000円
という処分が下される。
なお「大会関係車両等専用通行帯」は、大会関係車両および公安委員会が指定した車両のみが通行できる専用通行帯のこと。大会関係者車両には、ピンク色の大会関係車両を示す標章(ステッカー)が貼られ、一般車両と区別化される。
もうひとつの、「大会関係車両等優先通行帯」は、大会関係車両および公安委員会が指定した車両が優先される通行帯。
あくまで「優先」なので、一般車両も走ることは許されているが、大会関係車両等が近づいてきたときは、速やかに道を譲らないと違反者として処分される。
また、交通混雑により、大会関係車両等が近づいてきてもそこから出られない恐れがあるときは、最初からその通行帯を通行してはならないことになっている。
どちらも、基本的にバス専用/優先レーンと同様の扱いだと思って間違いない。
オリンピックは8月8日で終了するが、8月24日~9月5日のパラリンピック期間も同様の規制が予定されているので、気をつけて欲しい。
ちなみに大会関係車両として登録されているのは、およそ3700台とのこと。いろいろ犠牲も多いオリンピック・パラリンピックだが、本当に開催国、開催都市にうまみがあるのかは疑問が残るところだ……。