車道を走るランナーも危険!
3つ目は、かわいい愛犬とのお散歩を楽しんでいる愛犬家の皆さまへのお願いです。ガードレールのない道路など、ドライバーとしてもなるべく犬を怖がらせないよう、スピードを落として走るように気をつけているのですが、飼い主は車道の脇に寄ってクルマを避けてくれているのに、肝心の犬はリードが長いままでウロウロしっぱなし……。
これでは、もしかして急に飛び出してきたらどうしようと、ドライバーはかなり不安です。抱っこしてほしいとまでは言いませんが、リードを短く持って飼い主のそばを離れないようにするなど、お互い注意しあって悲しいことにならないようにしたいなぁと思います。
4つ目は、朝や夕方にジョギングを日課としている方も多いと思いますが、最近どうしたわけか、歩道があるのにわざわざ車道を走るランナーが目立つように思います。歩行者に前を塞がれるとペースが乱れてイヤなのか、一段高い歩道だとアップダウンが頻繁にあるのでイヤなのでしょうか。一説には、車道と歩道の舗装は違うので、本番のマラソンのルートが決まっている場合は、あらかじめ車道を走ってその感触を確かめながら練習をする方が良い、ということもあるようです。
もしそうだとしても、車道はただでさえ、バイクや自転車、乗用車やトラック、バスなどが混走するところ。ランナーを避けて追い越そうとした自転車が車道中央にふくらみ、それをさらに避けようとしたクルマが対向車線の方までふくらむ、なんてことが起こると、事故につながる可能性も高くなってしまいます。「端っこを走るだけだからいいだろう」と軽い気持ちのランナーには、そうしたリスクをぜひ知っていただきたいと思います。
5つ目は、駐車場の出入り口付近や道幅の狭い道路の脇などに、無断で駐車する自転車。これもじつはものすごく迷惑な行為です。普段なら1回切り返せば車庫入れできるのに、自転車が置いてあるせいで何度も切り返すことになってしまったり、配達車両などが通れなくなってしまうことだってあるのです。
クルマを運転しない人は、駐車場の真正面に停めていなければ大丈夫だろうと考えがちですが、クルマをバックで車庫入れするには、左右どちらかに車体を振って前進し、そこからバックすることになるので、かなりのスペースが必要。それがわからないと、邪魔で迷惑なところに停めてしまうんですよね。どうしても自転車を停めたい場合には、付近に駐車場がないかどうか、クルマが通れるスペースが残っているかどうか、確認してほしいと思います。
というわけで、運転しない人にはわからなくても当然だけど、知って気をつけてもらいたいドライバーの気持ちをご紹介しました。クルマは歩行者や自転車を思いやるのは当然と思われていますが、じつは歩行者や自転車がちょっとクルマの気持ちを理解してくれたら、事故や渋滞が減ってスムースな社会になることって、あるんですよね。お互いに理解しあって、みんなが安全に通行できる道路を目指しましょう。