その発想、日本にはなかった! 海外のビックリ道路標識3つ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■世界には日本で考えられないような交通ルールがあり、それを示す標識もある

■発展途上の国では動物が道路を渡ることも多くそれを注意を喚起する標識が存在する

■日本では赤信号は必ず止まらねばならないが、世界では赤信号でも右左折できる場合がある

ゾウや馬、牛の標識も!

 海外には、日本では考えられないような交通ルールや、それに伴う交通標識があるのだろうか?

 まず、道路標識のベースとなるのが道路交通法だ。道路交通法は国や地域によって制定するため、社会情勢や交通事情に伴い、若干の差が生じることは理解できる。

 ただし、いまや世界中の人々がさまざまな交通手段によって国境を越えて、または海を越えて移動できるようになったため、道路交通法や道路標識についても、基本的な理解を共通化する必要がある。そうした協議の場が、国際連合(国連)の欧州委員会のワーキングであるWP1(ダブルピーワン)だ。近年、WP1は自動運転に関する国際協調の場として、国連本部があるスイスのジュネーブで世界各国の交通行政に関わる省庁関係者が会合を重ねてきた。

 こうした国際協調が進むなか、日本人があっと驚くような道路標識はほぼないといえる。それでも、国や地域における、いわゆるローカルルールとしての解釈から、道路標識における違いがある場合がある。

 その例をいくつかご紹介する。

●道路を通行する動物の制御

 日本では、道路を定常的に移動する動物といえば、基本的には人であり、特殊な事例としては馬がある。これが海外になると、馬にそのまま乗るパターンや、馬車があり、さらには水牛が引く牛車がある。さらには、ゾウが人やモノを運ぶケースもある。

 そのため、アフリカやインドなどでは、ゾウ、馬車、牛車の通行を許可、または禁止する道路標識が存在する。

 また、インドの場合、人口がかなり多い都市部でも、日中に牛が単独で歩いている光景に出くわすことがある。ただし、インドでは牛は神聖な存在であるため、牛の移動に対して道路標識で制限を与えることはしていない。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
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動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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