最近猛暑のなかタクシーに駆け込んでも涼しくない! 冷房の効きが悪いのはボディカラーとコロナ対策のダブルパンチだった (2/2ページ)

コロナ対策として外気導入を指示するタクシー会社も

 また、新型コロナウイルス感染拡大以降は、フロント席とリヤ席の間にビニール製やアクリル製の飛沫感染防止のためのシールドが設置されていることもエアコンの効きを悪くしているようだ。しかし、ある暑い日(いまどきは毎日だけど)に乗ったタクシーはエアコンがよく効いていた。

 運転士さんいわく、「会社からは感染予防の意味からも外気導入にして、換気を良くしてエアコン使うようにと指導されているのだけど、それだと外気温が暑すぎるので冷気が出てこないんだよね。だから4つのドアすべての窓を少し開けて内気循環でエアコンを使うようにしているんだよ」と教えてくれた。

 貸切や高速路線といった、いわゆる観光バスでも、外気導入で空調を使うようにとされているようだが、ほとんどのバスが自動的に内気循環になってしまうのとのことで、気を使っているとも聞いている。

 確かにいままでは、エンジンを始動してからしばらく走っている間は、外気導入にして、車内にこもった熱気を逃がした後は内気循環にするのが一般的な冷房の賢い使い方とされていた。感染予防の観点では外気導入で冷房を入れるのが良いのかもしれない。

 ただし冷房の効きはだいぶ悪くなり、最悪なケースでは車内で熱中症になる危険も高い。運転士さんなりに“顧客サービス向上”という側面で考えたのが、内気循環で冷房を効かしながら、すべての窓を少し開けて換気するということになったようである。

 何が正しいのか、なかなかはっきりしないのが、新型コロナウイルス感染防止策。とにかく無理をせず、ひとりひとりの創意工夫というのが大切だなと思った。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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