黒バンパーを咥え込む歴代最大サイズのグリルの第3世代
そして現行の第3世代ミニは、下すぼみで六角形のマーク2&3風グリルに戻ったものの、グリル面積自体が歴代でもっとも巨大で、グリル内にたいてい艶ありブラックのバンパーをくわえ込んでいる点が特徴。
どのぐらいグリル穴が大きいかといえば、アンダースポイラー側の下穴が天地に狭いので、バランス的に一目瞭然だ。
F系(基本の3ドアハッチバックの型式はF56)と呼ばれる現行世代で最大のニュースは、デビュー当初よりハッチバックに5ドアが加わったこと。
クラブマンの観音開きはリヤハッチドアのみとなり、全体的に実用性を向上させる方向だが、今や貴重なコンバーチブルもちゃんとラインアップしている。
SUVはクロスオーバーのみとなり、二重台形グリルの下側の台形に「ヒゲ」が認められるのが、F系の第2世代ミニ・クロスオーバーの特徴だ。
しかし、第2世代クロスオーバーの二重台形グリルは昨年のマイナーチェンジで消滅し、よりダイナミックで力強い造形のグリルに変更になっている。
いずれもオリジナル・ミニにはなかった5ドアの貫禄と、クロスオーバーの全幅1.8m超えを見ると、どこが一体ミニよ? とツッコみたくなるかもしれない。だがもはやミニはサイズのことではなく、バイエルンの総指揮によってポップに、時にロックに奏でられ、進化し続ける英国的アイコンだと思えば、そのこまっしゃくれたお洒落オーラの正体に何の不思議もなくなるはずだ。