【試乗】狙うは欧州スーパースポーツ! ミッドシップ&右ハンドル化のコルベットに乗った (2/3ページ)

ドライバーオリエンテッドなコクピットに心が躍る

 コクピットに乗り込むと、インパネデザインの格好良さに感激する。スポーツカー好きの心をくすぐるドライバーオリエンテッドなレイアウトで座っただけで大きな満足感が得られるほどだ。

 メーターナセルには走りに特化した情報を示す液晶メーターが備わり、メーターセンターには常にタコメーター(エンジン回転計)がアナログ表示されている。そして0-100km/hパフォーマンスタイマーも表示可能で、ドラッグレースの好きなアメリカンモータースポーツファンの心を躍らせてくれる。

 じつはこのモデルからグローバルに展開されるモデルとして位置づけられ、日本仕様は右ハンドルとなっている。1940mmもある全幅と、厚みのあるドア断面形状から右ハンドル化されたことで国内での実用性を大幅に高めてくれているといえる。

 ダッシュパネル中央ドライバーサイドに8インチのタッチスクリーンモニターを装備し、ナビゲーションやドライブモードなどの設定表示が示される。

 また、助手席側との隔壁となるセンターコンソールの細い稜線上側に一列に配置されるスイッチングユニットはシートヒーターやエアコンなどの操作スイッチで、操作性は極めて悪いが、個性的な造形だ。

 シートはバケットタイプでホールド性に優れ、ステアリングは上部をフラットにした変形楕円形状を採用。

 また、ペダルはオルガン式のアクセルペダルとつり下げ式ブレーキペダル、フットレストを備え、いずれもアルミで美しくカバーされていた。

 エンジンを始動すると、驚くほど静かなV8サウンドに拍子抜けする。このパワーユニットは6.2リッターのV型8気筒自然吸気エンジンで、OHVのバルブレイアウトと直噴を組み合わせ最高出力は502馬力/6450rpm、最大トルク637N・m/5150rpmという強力なパワースペックを誇る。

 トランスミッションンには8速のDCT(デュアルクラッチ)が採用されていることもトピックスである。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
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海外巡り
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クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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